デイサービスを行う方必見!個別機能訓練加算について解説!
個別機能訓練の計画書の書き方についてお悩みではありませんか?今回は個別機能訓練の計画書について以下を解説します。
- デイサービスの個別機能訓練加算とは?
- デイサービスの個別機能訓練計画書の具体的な書き方
- デイサービスでの個別機能訓練計画書作成のポイント
作成のポイントを理解してスムーズに計画を立てられるようにしましょう。
デイサービスの個別機能訓練加算とは?

デイサービスの個別機能訓練加算とは、要介護1から5の利用者を対象に、機能訓練指導員が個別の計画に基づいた機能訓練を提供することで算定できる加算です。個別機能訓練加算には1と2があり、1はさらにイとロに区分されます。どちらも利用者の身体機能や生活機能の向上を目的としており、日常生活動作の改善やQOLの向上につながるよう支援します。
個別機能訓練加算の概要と目的
デイサービスにおける個別機能訓練加算とは、要介護状態にある利用者様の身体機能や生活機能の向上を目的とした個別機能訓練を提供することで、算定できる加算です。この加算を算定するためには、機能訓練指導員の配置が必須です。また、利用者様一人ひとりに合わせた個別機能訓練計画書を作成し、その計画に基づいて訓練を実施する必要があります。個別機能訓練加算には、人員配置の違いによって「個別機能訓練加算1(イ)」と「個別機能訓練加算1(ロ)」の2種類があります。また、個別機能訓練加算2は1に加えて、計画等の情報を厚生労働省に提出(LIFEの活用)し、フィードバックを受けて、PDCAサークルを回す必要があります。
個別機能訓練加算の目的は、利用者様の在宅生活の質の向上です。日常生活動作(ADL)の維持・改善、生活の活性化、意欲の向上などを目指し、利用者様の自立支援を促進することを目的としています。
なぜ個別機能訓練加算が重要なのか?
デイサービス事業所にとって、個別機能訓練加算の算定は、利用者の生活の質の向上と事業所経営の両面から重要です。利用者の視点では、個別機能訓練計画に基づいた質の高い訓練を受けることで、以下のメリットが期待できます。
個別対応による効果的な機能向上
個々の状態に合わせたプログラムで、身体機能や生活機能の向上が期待できます。
生活の質の向上
日常生活動作の改善により、自立した生活を送れるようになり、QOL(生活の質)の向上につながります。
個別ニーズへの対応
利用者一人ひとりの目標や希望に合わせた訓練内容となるため、モチベーションの維持、向上に役立ちます。
また、事業所経営の面から見ると、個別機能訓練加算を算定することで、以下のメリットがあります。
収益向上
加算による収入増加は見込めますが、人員配置などのコストも発生するため、適切な体制整備が必要です。
競争力強化
質の高い個別機能訓練の提供は、他事業所との差別化につながり、競争力を高めます。
スタッフのスキルアップ
個別機能訓練計画の作成や実施を通して、スタッフの知識・技術の向上が期待できます。
このように、個別機能訓練加算は、利用者と事業所の双方にとってメリットがあるため、積極的に取り組むことが大切です。
デイサービスの個別機能訓練計画書の具体的な書き方

個別機能訓練計画書には、利用者のニーズや目標、訓練内容、評価方法などを具体的に記載する必要があります。計画書作成の手順は以下の通りです。
利用者の基本情報
氏名、生年月日、要介護度などの利用者の基本情報を記載します。
アセスメント結果
利用者の身体状況、生活状況、意欲などを評価し、課題を明確にします。事業所の職員が利用者の居宅を訪問し、日常生活や人生の過ごし方についてのニーズを把握するとともに、居宅での生活状況(起居動作、ADL、IADL等の状況)を確認します。
個別機能訓練の目標
アセスメント結果に基づき、利用者が達成したい目標を設定します。目標は具体的かつ測定可能なものにします。
個別機能訓練の内容
目標達成のために必要な訓練内容を具体的に記載します。訓練内容は、利用者の身体状況や生活状況に合わせた、個別的なものにします。
個別機能訓練の実施体制・頻度・時間
誰が、どのくらいの頻度で、どれくらいの時間訓練を行うかを記載します。
個別機能訓練の評価方法
目標に対する達成度を評価する方法を記載します。評価は定期的に行い、必要に応じて計画内容を見直します。
担当者名
計画作成者の氏名と所属を記載します。
デイサービスでの個別機能訓練計画書作成のポイント
個別機能訓練計画書は、利用者の生活の質向上を目指すうえで非常に重要です。計画作成のポイントは、利用者のニーズを的確に捉え、実現可能な目標を設定することです。計画作成にあたっては、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 利用者の意向を尊重する
- 職種連携による計画作成
- 定期的な評価と見直し
それぞれ解説します。
利用者の意向を尊重する
利用者の日常生活での困難や、実現したいことを丁寧にヒアリングし、目標設定に反映させます。目標は、利用者にとって意味のある、達成可能なものである必要があります。
多職種連携による計画作成
機能訓練指導員だけでなく、看護師、介護職員など、多職種が連携して利用者の状態をアセスメントし、計画を作成します。それぞれの専門知識を活かすことで、より効果的な計画を立案できます。
定期的な評価と見直し
個別機能訓練計画は、作成したら終わりではありません。利用者の状態の変化に合わせて、定期的に評価と見直しを行う必要があります。3ヶ月に1回以上、利用者の自宅を訪問し、生活状況を確認したうえで、必要に応じて計画を修正していくことが重要です。
これらのポイントを踏まえ、利用者一人ひとりに最適な個別機能訓練計画書を作成することで、効果的な機能訓練を提供し、利用者の生活の質の向上に貢献できるでしょう。
業務効率を上げる個別機能訓練の実施手順
個別機能訓練加算を算定するためには、計画書の作成だけでなく、日々の個別機能訓練を効率的に実施していく必要があります。以下に、個別機能訓練の実施手順と効率化のポイントを紹介します。
- 事前の準備:利用者の個別機能訓練計画書の内容を確認し、必要な器具や資料を準備しておきましょう。
- 訓練開始時の説明:利用者に本日の訓練内容と目標を簡潔に説明し、理解と協力を得ます。
- 訓練の実施:個別機能訓練計画に基づき、利用者の状態に合わせて適切な訓練を実施します。
- 訓練終了時の確認:利用者の状態を確認し、本日の訓練内容と成果を記録します。
- 記録と報告:訓練記録を速やかに作成し、必要に応じて関係者へ報告します。
これらの手順を踏まえ、計画的かつ効率的に個別機能訓練を実施することで、利用者の機能向上を図るとともに、事業所の業務効率化にもつながります。
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- 計画書作成支援
- 実施記録管理
- 進捗状況の可視化
- アラート機能による計画忘れ防止
- LIFE連携機能
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